この記事では「日本再興戦略の書評」を書いています。
どうも、シスイ(@shisui_1234)です。
今回ご紹介する本『日本再興戦略』は現代の魔法使いと呼ばれている東大出身の超エリート落合陽一さんと、ホリエモンさんが執筆した『他動力』などでベストセラーを獲得している編集者の箕輪さんがタッグを組んで作り上げた一冊です。

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目次
日本再興戦略とは?

日本再興戦略の概要
『日本再興戦略』は日本の超エリート落合陽一さんが執筆されたビジネス書。
AIやブロックチェーンなどのテクノロジーの発展、少子高齢化や日本の人口減少などの問題を抱えている日本がどう再興すれば良いのか、どんな戦略が必要なのかが落合さんの目線で書かれています。
読んでいると、日本の未来が垣間見える面白い本です。
日本再興戦略の筆者である落合陽一はどんな人?
落合陽一さんはどんな人物なのでしょうか?
僕が調べた限りの情報をザっとリストでまとめます。
- 1987年生まれで現在30歳
- 陽一という名前の由来はプラスとマイナス
- 筑波大学を卒業後、東京大学学際情報学府で修士号を取得
- 研究者であり、大学教員、博士、メディアアーティスト、実業家といった様々な顔を持つ
- 2016年7月に結婚しており、2017年4月には子供が生まれる
ちょっとすごすぎる経歴ですねw
これからは百姓の時代

百姓とは単なる農民のことではなく、生業が100個ある人たちのことです。
農業をする人もいれば、木工をする人もいる。文章を書く人もいれば、医者として患者を診る人もいるのです。つまり、百姓とはマルチクリエイターのことなのです。
落合さんは、これから「百姓」的な生き方が重要になると言います。
なぜなら、今後AIが普及すると、事務作業などのホワイトカラー業務がどんどんと自動化、効率化されていくからです。しかし、百姓的な生き方をしていれば、たとえAIが普及したとしても他にできることがあるので絶対に仕事がなくならないのです。
そのため、百姓のように、いろいろな仕事をポートフォリオマネジメントしていくことが今後は必要となってくるのです。1つのことのみに特化するのではなく、2つ、3つと収入源を分散させていく。また、複数のことに特化することによりシナジー効果も期待できます。
世の中では徐々に副業をする人が増えていますが、これは今後の社会を生きていく上で有効ということですね!よーし、マルチクリエイターになるぞ。
日本再興戦略から学んだこと
僕たちの未来を変える「自動運転」と「5G」

僕たちの未来を変えるものとして自動運転と5Gが取り上げられています。これらが実現されることでどのような未来になるのかを少し書いていきます。
自動運転
まずは「自動運転」についてです。
自動運転が実現すれば、現在は高額であるタクシーやハイヤーといったサービスもかなり低コストになります。それに、完全な自動運転が実現すれば、最適な経路を勝手に選んでくれるため渋滞のストレスもなく移動できるようになるでしょう。
この自動運転は物流業界にも大きな影響を及ぼします。物流のためのトラックを自動運転にすることで、流通コストは大幅に下がりますし、交通事故も劇的に減ります。
このように、社会全体でみると「自動運転」という技術は明らかに生活を豊かにします。現在は人口が首都に集中していますが、自動運転の普及し移動が快適になることで、地方の方に人口が移っていくかもしれませんね。そうすれば、首都圏がもっと住みよい街になります!
通信システム4Gの進化系「5G」
続いては「5G」についてです。
5Gとは、簡単に言えば、現在の通信システム4Gの進化系です。5Gは現在の4Gに比べて、通信速度は100倍、容量は1000倍になると言われています。この5Gは世界に先んじて2020年から東京でスタートする予定です。
5Gが世の中にもたらす恩恵としてあげられるのは、「空間伝送」が容易になるということ。あまり聞きなれないこの「空間伝送」というのは、簡単に言うと、他の誰かと3次元の空間を共有することです。
5Gが普及すると、遅延なくスカイプや会議システムでコミュニケーションができるようになります。またスカイプや会議システムの他にも、5Gが普及することにより、新たなアプリケーションが登場することは間違いないでしょう。
5GとMRゴーグルを使えば、「まるで会場でスポーツの試合をみているかのよう」なリアルタイム中継も可能となるかもしれませんね!
「人口減少」と「少子高齢化」は大チャンス?

「人口が減少し、高齢化が進むことで働ける人が少なくなり、経済が縮小し続けて日本は沈んでいく。」
といったように、日本では「人口減少」と「少子高齢化」がネガティブな言葉として浸透しています。しかし、落合さんは、この「人口減少」と「少子高齢化」が日本にとって大チャンスだと述べています。
その理由は以下の3つです。
- 打ち壊し問題が起きない
- 輸出戦略
- 教育投資
簡単にご紹介しますね。
打ち壊し運動が起きない
人口が減り、少子高齢化により労働者も減ります。そのため、AI技術を使い仕事を自動化してもネガティブな圧力がかかりにくい。
つまりそうなると、産業革命の時代に起こった、「労働者が機械を破壊する」といったようなラッダイト運動が起こらないのです。
こらからの時代、「AIによる自動化」は社会主義なのです。
輸出戦略
日本は他国よりも、人口減少・少子高齢化の進行が速い分、高齢化社会に向けた新しい実験をやりやすい環境にあります。
もし日本が、人口減少と少子高齢化へ向けた「新しいソリューション」を生み出すことができれば、それは最強の輸出戦略になるのです。
以前の日本は、欧州や米国などで生まれたビジネスを時間差で日本に輸入する「タイムマシンビジネス」が主流でしたが、今後は日本で生まれたビジネスを海外に輸出する「逆タイムマシンビジネス」が可能になるのです。(本書P154より抜粋)
教育投資
これからの日本は人材教育に多くのコストをかけることができる国になります。
日本は人口現象と少子高齢化の影響で、相対的に大人の数が多くなり、子どもの数が少なくなってきています。そのため、今よりも子どもは貴重な存在となるのです。
子どもが貴重な存在であると社会が認識すれば、子どもに対して教育コストをかけることを否定する人が少なくなります。現在の子どもは未来の日本を背負っていく大人ですから、子どもに教育コストを多くかければ、より未来が明るくなります。
このように、この3つの視点から考えれば、「人口減少」と「少子高齢化」は日本にとって大チャンスなのです。
できることから始めよう

現代はとにかく時代の流れが速いです。
世界各地で日々、新しいテクノロジーが生まれています。こんな情報化社会では未来を予測することなど、まず不可能です。よっぽど勘が良い人でないと、「次はこんな技術が流行るだろうから、これをやれば儲かる。」なんて予想したところで意味がありません。
自分探しをしている暇があったら、やれることからやってしまいましょう。明日やろうはバカやろうです。「自分ができることの中から取捨選択をして、まずはやってみる」という考え方がこれからは大切なのです。
日本再興戦略のみんなの書評や感想
Good
“内容もわかりやすく日本再興への道筋見えた気がします。後は大多数の日本人の意識をどうこちらに傾かすのか、既得権益で足を引っ張る人たちの勢力はいつまで続くのかと言う点などが気になりました。“
“素晴らしすぎる。日本人、少なくとも若者は読んでほしい。日本の課題をここまで言語化して対策まで示した人が今までいただろうか。ここまで行動した人はいなかったはず。“
Bad
“全体的にまとまっている感じはよかった。ただ、一つ一つの内容が薄い気がする。“

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日本再興戦略のまとめ

落合さんのようなテクノロジーの最先端を生きている人のお話はとても面白いです。僕なんかじゃ考えられない発想をしているため、とても勉強になります。
今後は「働き方」や「生き方」を自分なりに確立していかないといけないですね。なんとなく1つのことだけやっていては、その1つがAIにより自動化されてしまった時に対処できなくなってしまいます。
今後の働き方も投資と同じようにリスクを分散する必要があるのですね。日本の未来や、これからの働き方に興味がある方はぜひ読んでみてください。頭の良い人の考えることって面白いですね。
- 日本の超エリート落合陽一による書籍
- 日本を再興するにはどうすべきかが書かれている
- プロフェッショナルよりマルチクリエイター
- 自動運転と5Gが未来を変える

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