この記事では「新しい文章力の教室の書評」を書いていきます。
どうも、シスイ(@shisui_1234)です。
ナタリーの編集長である「唐木元」さんが執筆された『新しい文章力の教室』。
77項目に分けて書かれてあり、大変わかりやすく即実践できる内容ばかりだったたので、早速書評を書いていきます。

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目次
新しい文章力の教室とは?

新しい文章力の教室の概要
毎月3,000本以上の記事を配信し続けるカルチャーニュースサイト「ナタリー」。
そのナタリーで実践されている文章の書き方を、一般者にわかりやすく教えているのが『新しい文章力の教室』です。
著者はナタリー社内の新人教育の担当をしていた「唐木元」さん。
ナタリーとは?
ナタリー(英: Natalie)は、株式会社ナターシャが運営するニュースサイトである。音楽ニュースメディアである音楽ナタリー、最新の漫画情報を扱うコミックナタリー、お笑い専門のニュースメディアお笑いナタリー、映画情報を扱う映画ナタリー、舞台・演劇を扱うステージナタリーに分類されており、それぞれのポップカルチャーに特化したエンターテインメント情報を配信する。
2013年7月時点で月間約2000本の記事を配信し、月間ページビューは3200万。Twitterとの連動やPerfume、ももいろクローバーZなどをいち早く特集紹介するなどの編集方針の先見性が評価されたため支持を拡大した。なお、本項では運営会社である株式会社ナターシャ(英: Natasha, Inc.)についても記述する。
きっと、あなたも一度はナタリーのニュースサイトを見たことがあるでしょう。
良い文章 = 完読される文章
まず、この本の中では「良い文章とは完読される文章である」という前提のもと、話が進んでいきます。
なぜ、完読される文章が良い文章なのかというと、読者に完読してもらうというのは「とても困難で難しいから」です。
- 文章のテンポが悪い
- あまりにも長文
- 自分が求めている内容と違う
このような文書では、読者はすぐに離脱してしまいます。
特に近年は情報量があまりにも多いため、ネットユーザーは長文への耐性が低下しています。そのため、文章の終わりまで読者を連れていくことは難しい。
つまり、文章の終わりまで読者を連れていくことのできる文章は「良い文章」というわけですね。
新しい文章力の教室のみんなの書評や感想
Good
“耳が痛い内容ばかりだったので、自分の文章力はまだまだのようだ。 特に文頭の最初に濁点を使わないという部分が大事だと思った。私が多用していたやり方だからだ。 これから美しい文章を書けるように頑張ります。“
“シンプルながら文章を書く基礎が詰まっている、かつ分かりやすく紹介されている。書かれている内容が実践できれば、格段に上達するだろうなと感じた。これまでブログを書く中で体感していたことがた多く出てきた、書けば書くほど感覚が磨かれていくんだろうと思う。“
Bad
“著者が文章力について思うところを章立てで77項目載せています。各章は読みやすいですが、一冊の本としての体系がないので、読後にバラバラな印象が残ります。“

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新しい文章力の教室を読んだ感想
どこが悪いかが明確にわかる
『新しい文章力の教室』では、見出しごとに文章の悪い例と良い例が書いてあります。
以下は書籍P152「「らしさ」「ならでは」には客観的根拠を添えること」での例。
× いかにも彼らしい巧みなフレージングでファンを魅了した。
○ スタジオミュージシャンとして10年のキャリアを持つ彼らしい、巧みなフレージングでファンを魅了した。
このように「どこが悪いのか」を例を交えて解説してくれるため、脳に負担がかからずにスラスラと読み進めることができました。
作文を「プラモ化」しよう
この書籍を読んで、私が一番勉強になったことは「作文をプラモ化しておく」ということです。
まず、文章を書き始める前に、
- どんなことを伝えるか?
- 何を書くのか?
などといった「パーツ」を並べておきます。
その後、
- どこから書くのか?
- どこを重点にするか?
などといった「取説」を使い、文章を組み立てていく。この流れのことを、唐木さんはプラモデルに例えて「プラモ化」と呼んでいるのです。
このように作文をプラモ化することで書く速度が加速し、効率良く作文が書けるようになります。
どこから読んでもOK
『新しい文章力の教室』は77項目に分かれて、文章の書き方が紹介されています。
そのため、どこから読んでも良いですし、完読する必要だってありません。目次をパラーっと見て、気になった項目だけ見てもよいのです。
しかも、これらの項目で紹介されている内容は「即実践可能」。読みたいときに読みたいところから好きなように読みましょう。
新しい文章力の教室のまとめ

- ニュースサイトであるナタリー式の文章術
- 文章の書く手順が学べる
- 学んだことはすぐに実践可能
- 文章力に困っている人、必読の本

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